それは──まだ､僕が幼かった頃の､記憶｡四筒郷保育所での終業式を終えた後､幼馴染みの明日菜と保育所にある公園で一緒に遊んだ｡はしゃぐくらい､沢山遊んだ｡遊び疲れるくらいに｡そんな時､僕は人の姿をした──黒い何かと出会った｡どんな人だったのか分からなかったけれど､黒い何かはこう言っ...

私の名前は刀真｡アカグリではメインヒロイン､あかたなでは主役を務めているS&Vの看板娘よ｡今回は私達それぞれのブランドについて教えてあげるわ｡｢そもそもブランドとはなんぞや?｣と思うけど､所属事務所みたいなものだね｡それじゃ早速やっていこう｡

カノンでの仕事を終えた後､私は母と共に村上内科に行った｡注射の針は痛かったけど大丈夫｡十五分程度に横になって､少しだけ待った｡注射を刺した痛みが治るまで､少し休んでおかないと｡

魔法には幾つかあってね｡全部で七種類あるらしいんだ｡○火焔魔法(ファイアスターター)○泡沫魔法(アクアスターター)○雷撃魔法(ライトニングスターター)○風来魔法(ウィンドスターター)○陰影魔法(シャドウスターター)○血影魔法(ブラッドスターター)○暁光魔法(シャインスターター)ど...

二日前､成人式に行った｡恥ずかしく無く頑張ったと思う｡私の着物姿､ちょっと可愛かった?

｢刀真は私が創った｡｣･･･なんて言われた事がある｡正しく言うならば､彼の子は自分が創った子ではなく､｢創作の世界からやって来た｣という事になるのだ｡紅い短刀を片手に､黒い髪のショートカットと柘榴色の瞳､半袖ジャージを着た少女──｡刀真と言う少女と出会った切っ掛けは､私の学生時代...

刀真｢そろそろハロウィンと吸血鬼が恋しい季節が近づいて来ているよね｡｣雪久｢そうですね｡｣雪久｢刀真殿は､吸血鬼を御存知ですね?｣刀真｢そうね｡でも､吸血鬼って人間の生き血を吸う怪異なんでしょ?｣雪久｢私の知っている吸血鬼というものは､人間を優しく魅了し､首筋に牙で貫き､鮮血を啜...

昨日はお母さんとおでかけした後､肆回目の予防接種を受けた｡蝉がみんみんと鳴いている｡短くて楽しい夏休みだった｡──夏が終わる音が､聞こえた気がした｡

貴方は､理不尽な現実と向き合う覚悟はありますか?──此の物語は虚構であるが､此の世界が現実とは限らない｡これは愈史郎が実際に血鬼術の札を使って保存された､事件や出来事についての記録｡その中には刀真に関するデータが残っていて､豊富な情報が詰まっている｡しかし､一部を除く数多の記録は...

──いつもの場所､いつもの学校で聞いたことがあった｡ある者は牙狩りと呼び､またある者は宵祓いと呼ぶという･･･｡グリムテイカー･･･曰く､軍や警察では解明出来ない未解決事件を専門とする異端の者｡表の世界と裏の世界──その間を取り仕切る､夕暮の退魔師･･･｡｢ねえ知ってる？また人が...

希望とは──？私にしか見えない想い｡じゃあ何をどうすれば良い？自分の力で足掻けば良いんだろう？そうそれは｡

──どす黒い闇よりも強い､全てを照らす､影(アカ)の力を!